老後、本当に生きていけるだけのお金があるのだろうか・・・
こう考えている人は多いのではないでしょうか。
2000万円問題で自分の老後に不安を覚え、資産運用を始めた人は少なくありません。
でもどのようにお金を増やせばいいか。具体的な答えを持っている人は少数派です。
答えは至ってシンプル。
貯金して投資をする。
この本多静六の財産告白という本は明治時代に書かれています。
さぞ名の通った投資家なのだろうと皆さんお思いになるでしょう。
しかし、本多さんは公務員投資家なのです。
実業や投資もされていますが、元手は給料からの貯金がほとんどです。
そんな本多静六さんの知恵が詰まった本です。
今日のメニューは以下になります。
- 1/4天引き法
- 2割利食い、ダブルバガー株半分利確法
- お金と幸福
順番に見ていきましょう。
本多静六の知恵①1/4天引き法
給料の1/4を天引きで貯蓄に回す。
この仕組みは誰でもできます。財形貯蓄に給料の1/4を設定しておけばそれだけでokです。
給料が手取り20万なら5万円。残りの15万で生活をする。
人によっては
それだけでは生活できないよー・・・
と声が聞こえてきそうです。
特に若い頃は給料も多くないし、倹約するのは遊びたい気持ちもあるし厳しいと感じます。
しかし、本多さんは
財産を作る根幹は勤倹貯蓄。最大の敵は見栄。
つまり、倹約をして貯金が王道、他人を気にして使うお金は無駄だと言っています。
これは現代でも当てはまりますね。
いい服を買いたい。いい車を買いたい。いい家を買いたい。・・・
どれも自分が心から望むことならいいですが、本当にそうでしょうか。
収入が上がったならこれぐらいの服は着た方がいいよ。
そんな車乗ってたらダメだよ。もっといい車乗りなよ。
社会人ならマイホームぐらい買わないと一人前とは言えない。
周りからの声に惑わされて本当はいらないものを買っていませんか。
資産形成には忍耐と継続が大切です。
最初は苦しいと思いますが、続けていくほどに楽になります。
ちなみに30歳でFIREされた三菱サラリーマンこと、穂高さんの代名詞とも言えるツイートがこちら。
これをツイートしているのが2017年。今から4年前には本多さんの上をいく8割貯金ならぬ、8割投資。
早くから始め、積み上げていくことで資産が増えていくことがわかりますね。
本多静六の知恵②ダブルバガー株半分利確法
株を買って長期で見た時に倍額になれば、元値分は利確してしまう。
というやり方です。
元値分は利確してしまっているので、残った株はタダで持っている。
後の株価がどう動いたとしても損をすることはないという考え方です。
基本的には本多さんは投機は否定的で、堅実な投資が一番とのこと。
つまり営業成績がよく財務優良、今後も利益を出し続けると考える株であれば一時的な値動きに一喜一憂せずに持ち続けても損をすることはなく、株価が倍になれば半分売って利確しようとのこと。
確かにこれなら損をすることなく投資できるし、さらに株価が上がっても機会損失を避けられますね。
デメリットはやはり時間がかかること。優良株を探すのが難しいことです。
この辺りは時間をかけて勉強するしかありませんね。
本多静六の知恵③お金と幸福
お金はあればあるほど幸せなのでしょうか。
それはないよりあったほうがいいのは間違いないでしょう。
しかしお金は増やすだけでは幸せにはなれません。
資産を増やす元々のきっかけは生活の安定、経済の独立でしょう。
そしてそれが達成されると次に、子供がいれば教育にお金をかけたい、資産を残してやりたいと思うでしょう。
しかし、大きな資産を渡すことは子供を不幸にします。
幸福は各自の努力と教養によって得られるもので金銭的なものでは得られない。
子供には自分で努力できるような教育を行い、習慣化させるよう手伝う。そして自分がやりたい方向に行ける境遇にすることが良いと筆者はいいます。
確かにそのとうりです。
お金で買える幸せもありますが、自分の人生をよりよくできるのは自分だけです。
親の資産を当てにしている子供はそれが無くなれば何もできません。
まとめ
本多静六の財産告白のレビューをしました。
結局のところ、明治時代から原理原則は変わってはいません。
給料の1/4を天引きして貯蓄して、確実な投資先に投資する。
見栄は貯蓄の最大の敵。
長期投資を基本として欲を出しすぎない。
お金と幸福はイコールではありません。
過去の偉人から学び、生活をよりよくしていきましょう。
この記事が参考になれば嬉しいです。
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